装の種類と特徴
ウレタン塗装
光沢に富み、密着力に優れており耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性に優れているため、一般家具に広く使われています。家具塗装の中では、高級品になります。
ポリエステル塗装
高度、透明度が高く、耐候性、耐薬品性に優れている反面、衝撃性、密着性が弱いです。厚塗りできるのが特徴で、仕上がりは鏡面になります。傷が付くと修理が難しいです。
ラッカー塗装
最も古くから、広い用途で使われています。塗膜を薄く仕上げることが出来ます。速乾性があり作業性は良いですが、水、薬品には弱いです。
UV塗装
紫外線を照射することにより硬化する塗料で、硬度が非常に高いです。耐摩耗性、 耐薬品性、耐溶剤性も従来塗料より優れています。キズが付きにくい反面、修理が難しいです。
オイル仕上げ
自然の植物油とワックスをベースにした自然の無公害塗料です。木に浸透してよくなじみ、木の呼吸を妨げず自然の風合いを出します。ウレタン塗装と違って塗膜を作らないので、塗装面のワレ、ハガレ、メクレなどおきませんが、塗膜はないので、耐磨耗性は弱いです。当社ではオスモカラー、ユーロ等を使っています。
摺り漆塗
漆器は、四国高松の地場産業です。【キンマ】【後藤塗り】【像谷塗り】【存清】【彫漆】は伝統工芸に指定されています。ここでは一般的な摺り漆塗に付いて説明します。自然の木肌に、直接、漆を摺り込んでは拭き取る作業を何回か繰り返し行います。漆を丹念に塗りこんだ表面は独特の光沢を放ち、美しい木目を浮かび上がらせます。1年もかけて硬化が進みます。